「ビザのない外国人は運転免許証が更新できなくなる件について」

永住権取消しや、外国人の「経営・管理ビザ」が500万から3000万に引き上げ、在留資格の更新料も大幅に引き上げ。なんでこんなに外国人をイジメるのかと思うほど酷い法案が次々と通ってしまう。そんな中で、在留資格のない外国人の持つ運転免許証の更新がいつのまにか出来なくなっていたのはあまり知られていない。
織田朝日 2026.06.02
誰でも

これを知っても、「ビザがないのだから仕方ないだろ。」という意見を持つ人も当然出てくるだろう。しかし、この件は法律で決まった訳でもない。あまりにも勝手に話を進めている。こんな無理やり決められることを「外国人相手だからいいや。」と他人事として認めていたら、いずれ日本人である自分たちであってもある日、気づいた時には理不尽なルールを押し付けられていた、なんてことにならないとは限らない。

本来、非正規滞在者でも車の免許証を持つことは許されてきた。ところが昨年2025年10月1日から住民票のない外国人、つまりビザのない人は免許証を取得することも、更新することも出来なくなってしまった。これは前もって知らされることはなかった。

警視庁(国家公安委員会)が外免切替の悪用・交通事故の増加などを問題視し、国民からパブリックコメントを2025年7月に募集した結果だと言うが、そもそも募集していることすら知らない人のほうが多い。当事者である外国人なら尚のことだ。最初は非正規滞在者には関係のない話だったが、どさくさに紛れて更新ができなくされていた。自民党がこの件をギリギリで入れ込んだと言われている。

●住む場所、現状によっては車がどうしても必要な人だっている。

・フィリピン人Fさんの場合

Fさんは日本人男性と結婚しているがビザは出ていない。夫は不幸な事故により重度の障害が残ってしまった。体がほとんど動かせなくなり車いす生活を余儀なくされている。そんな夫を24時間、Fさんが介護をしている状況にある。夫を病院に行くときなどはFさんが運転をしなければならない。車がなければ夫の面倒を見ることはできない。そんなFさんが免許証の切り替えをできず、無免許になってしまったら誰が夫の世話をすればいいのか。更新まで後2年。

・クルド人Aさんの場合

Aさんも日本人女性と結婚して20年近くになるがビザがでない。いずれも子供がいたらビザが出ていたかもしれないが、子供がいようがいまいが夫婦であることには何の変りもないはず。

Aさんは普段から体調が悪いので、常に車が移動手段になっている。家は駅から遠く、バスもあまりないところに住んでいる。妻は乗り物酔いが激しいのでAさんの代わりに運転することができない。Aさんは今年7月に、初めてゴールド免許になることを楽しみにしていたが、もうすぐ更新できず免許証を失ってしまう。

彼らだって日本人と何ら変わらない日々、生活を営んでいる。事情があり、どうしても車が必要な人だっている。ただでさえ日本で免許証を取ることは容易ではない。せっかくお金をかけて免許証をとったのにそれが無駄となってしまう。これは彼らの手足を奪うようなものだ。

今まで出来ていたものを出来ないようにするのは、まるで意地悪をしているようにしか見えない。何もここまでしなくともいいだろうに。政府による加速していく排外的なやり方に疑問を覚えざるをえない。

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