映画「みんなおしゃべり」は面白い

折角そんなに勧めてくれるのなら、一度見てみるかな?と興味がわいた。まずネットで公開されている映画のCMを見た。なんとも斬新で面白そうだなと興味が一気に沸き、すぐにチケットの予約を取った。後で知ったのだけど、懸命にチラシを配っていた青年は、この映画の監督だったらしい。若々しかったのでてっきり映画のスタッフかと勘違いしていた。監督だと分かっていたら色々、この映画を作ったいきさつなどを聞いてみたかった。
この映画が製作されるという話が出た時は、正にクルド人への激しいバッシングの真っただ中だった。色々、批判や嫌がらせもあったと思うが、よくこの大変な時期に映画製作を考え付いたものだなと感心した。
内容は、ろう者やクルド人の言葉の壁から起きる亀裂や次々に起きるハプニング。映画は結果から言うと非常に面白かった。
上映中は常に人々の笑い声で絶えず、和やかな雰囲気となっていた。私も何度も思わず声が出て笑ってしまった。
すべての出演者の個性がうまく生かされているし、それぞれが魅力的に映っている。眼鏡の男の子もかわいいし、みんながなんか憎めない街の住人達として映っている。本当は日本語が流ちょうなAさんは、日本語しゃべれない役で大変だったろうな。本当にAさんがたくさん映っていて笑えた。
その中でもひときわ目を引いたのはろう者のお父さんだった。なんとも表情が豊かで、思わず引き込まれるし観ていて飽きない。ある日、息子の学校の先生が、お父さんに息子のことで説教のようなものをした。お父さんはなんとも言えない悲しげな表情をしていた。息子のことを悪く言われて辛いのだろうなと思った。それが後で、実は違うことを考えていてその表情だったのかと分かって「そうだったのか!」と納得させられ、また笑いがこみ上げた。
ラストシーンは衝撃過ぎだった。最初は「なんでこうなるの!?」と思ったけど、言葉の壁をテーマにしているのだから、ラストはこの究極の形で正解なのかもしれない。
もう一回見てもいいなと思わせる映画だった。まだ上映中らしいのでまだの人はぜひ観てほしい。クルドアンチの人こそ、騙されたと思って一度、観てほしいかもしれない。
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